第107回 夏の甲子園 初戦注目カード5選

“夏の主役”が初戦から姿を現す——令和の名勝負は、もう始まっている。

目次

  1. 王者同士が初戦で激突!健大高崎 vs 京都国際
  2. 春夏連覇への第一関門 横浜 vs 敦賀気比
  3. 伝統の一戦、戦術とスケールの真剣勝負 智辯和歌山 vs 花巻東
  4. 開幕戦から波乱の香り 創成館 vs 小松大谷
  5. 四国と南九州の名門対決 明徳義塾 vs 樟南

1. 王者同士が初戦で激突!健大高崎(群馬) vs 京都国際(京都)

「もはや準決勝」とも言われる世紀の対決が、なんと初戦に組まれた。春のセンバツを制した健大高崎は、最速158kmのエース・石垣元気を擁し、走攻守に隙がない。一方、昨夏の準優勝校・京都国際も打撃力と守備力に定評があり、勝負どころでの集中力は全国屈指。春夏の覇者候補同士が激突するこの一戦は、甲子園ファンなら誰もが見逃せない“開幕最大の山場”だ。

2. 春夏連覇への第一関門 横浜(神奈川) vs 敦賀気比(福井)

史上5校目となる春夏連覇に挑む横浜が、初戦で迎えるのは北陸の名門・敦賀気比。横浜は今大会屈指の強打を誇り、4番・内田主将は高校通算40本を超えるスラッガー。守っても堅実な守備と安定した継投で、隙がない。対する敦賀気比は、一瞬の隙を突く巧みな試合運びと、粘り強さが武器。王者に挑む伏兵の一撃が、甲子園の空気を変えるかもしれない。

3. 伝統の一戦、戦術とスケールの真剣勝負 智辯和歌山(和歌山) vs 花巻東(岩手)

高校野球ファンなら思わず身を乗り出すカードがここにある。甲子園常連の智辯和歌山は、例年通り強打の打線に加え、今年は投手陣も充実。対する花巻東は、2009年の菊池雄星・大谷翔平を輩出した名門らしく、大胆でありながら緻密な“東北野球”で勝負をかける。ロースコアに持ち込むか、点の取り合いになるか——展開次第で表情が変わる好勝負。

4. 開幕戦から波乱の香り 創成館(長崎) vs 小松大谷(石川)

第107回大会の開幕カードを飾るのは、九州の実力校・創成館と、北陸から新風を巻き起こす小松大谷。創成館は制球力と勝負強さに定評のあるエース・佐藤翔太を中心に、守備からリズムを作る野球を展開。一方の小松大谷は、石川大会で星稜を破って勝ち上がってきた粘り強いチーム。初戦独特の緊張感が、波乱の幕開けを呼び込む可能性もある。

5. 四国と南九州の名門対決 明徳義塾(高知) vs 樟南(鹿児島)

“勝負に徹する”ことで知られる明徳義塾が、堅実な野球で鹿児島を勝ち上がった樟南と初戦で激突。明徳は無駄のない継投と緻密な采配が光り、先制すればペースを握るタイプ。一方、樟南は一発のある中軸を軸に、攻撃の幅が広くなっている。野球の「基本」を突き詰めたようなこのカードは、技術と戦術のぶつかり合いという意味で非常に見応えがある。

終わりに

第107回大会の初戦は、どれも“本気”のぶつかり合いばかり。名門校、春の覇者、伏兵校、それぞれが思いを背負い、全国の舞台に立つ。

そして、その第一歩となる「初戦」は、すでにドラマの始まりだ。

さあ、夏が、甲子園が、動き出す。

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