“夏の主役”が初戦から姿を現す——令和の名勝負は、もう始まっている。
目次
- 王者同士が初戦で激突!健大高崎 vs 京都国際
- 春夏連覇への第一関門 横浜 vs 敦賀気比
- 伝統の一戦、戦術とスケールの真剣勝負 智辯和歌山 vs 花巻東
- 開幕戦から波乱の香り 創成館 vs 小松大谷
- 四国と南九州の名門対決 明徳義塾 vs 樟南
1. 王者同士が初戦で激突!健大高崎(群馬) vs 京都国際(京都)

「もはや準決勝」とも言われる世紀の対決が、なんと初戦に組まれた。春のセンバツを制した健大高崎は、最速158kmのエース・石垣元気を擁し、走攻守に隙がない。一方、昨夏の準優勝校・京都国際も打撃力と守備力に定評があり、勝負どころでの集中力は全国屈指。春夏の覇者候補同士が激突するこの一戦は、甲子園ファンなら誰もが見逃せない“開幕最大の山場”だ。
2. 春夏連覇への第一関門 横浜(神奈川) vs 敦賀気比(福井)

史上5校目となる春夏連覇に挑む横浜が、初戦で迎えるのは北陸の名門・敦賀気比。横浜は今大会屈指の強打を誇り、4番・内田主将は高校通算40本を超えるスラッガー。守っても堅実な守備と安定した継投で、隙がない。対する敦賀気比は、一瞬の隙を突く巧みな試合運びと、粘り強さが武器。王者に挑む伏兵の一撃が、甲子園の空気を変えるかもしれない。
3. 伝統の一戦、戦術とスケールの真剣勝負 智辯和歌山(和歌山) vs 花巻東(岩手)

高校野球ファンなら思わず身を乗り出すカードがここにある。甲子園常連の智辯和歌山は、例年通り強打の打線に加え、今年は投手陣も充実。対する花巻東は、2009年の菊池雄星・大谷翔平を輩出した名門らしく、大胆でありながら緻密な“東北野球”で勝負をかける。ロースコアに持ち込むか、点の取り合いになるか——展開次第で表情が変わる好勝負。
4. 開幕戦から波乱の香り 創成館(長崎) vs 小松大谷(石川)

第107回大会の開幕カードを飾るのは、九州の実力校・創成館と、北陸から新風を巻き起こす小松大谷。創成館は制球力と勝負強さに定評のあるエース・佐藤翔太を中心に、守備からリズムを作る野球を展開。一方の小松大谷は、石川大会で星稜を破って勝ち上がってきた粘り強いチーム。初戦独特の緊張感が、波乱の幕開けを呼び込む可能性もある。
5. 四国と南九州の名門対決 明徳義塾(高知) vs 樟南(鹿児島)

“勝負に徹する”ことで知られる明徳義塾が、堅実な野球で鹿児島を勝ち上がった樟南と初戦で激突。明徳は無駄のない継投と緻密な采配が光り、先制すればペースを握るタイプ。一方、樟南は一発のある中軸を軸に、攻撃の幅が広くなっている。野球の「基本」を突き詰めたようなこのカードは、技術と戦術のぶつかり合いという意味で非常に見応えがある。
終わりに
第107回大会の初戦は、どれも“本気”のぶつかり合いばかり。名門校、春の覇者、伏兵校、それぞれが思いを背負い、全国の舞台に立つ。
そして、その第一歩となる「初戦」は、すでにドラマの始まりだ。
さあ、夏が、甲子園が、動き出す。
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