立石正広――創価大の主砲、プロ野球が待ち望む右のスラッガー

目次

  1. はじめに
  2. 少年期から高校時代
  3. 創価大学での飛躍
  4. 大学日本代表としての挑戦
  5. ドラフト2025――注目の的
  6. 選手としての特徴と評価
  7. 今後の展望
  8. 結びに

1. はじめに

2025年のドラフト戦線で、スカウトたちの視線を最も集めた右打者――それが立石正広である。

山口県出身の21歳。創価大学の4番としてチームをけん引し、打撃成績・存在感ともに大学球界屈指。彼のスイングには、プロの打席を想像させる「確信」と「伸び」が宿る。

2. 少年期から高校時代

立石は山口県防府市で生まれ育った。野球を始めたのは小学校1年のとき。華浦スポーツ少年団で白球を追いかけ、次第に頭角を現す。中学では高川学園シニアに所属し、当時からパワーと勝負強さでチームを支えた。

高川学園高校では3年夏に甲子園へ出場。初戦で放ったホームランは、地元山口に鮮烈な印象を残した。高校時代から「勝負強い打者」として全国に名を知らしめたのである。

3. 創価大学での飛躍

創価大学入学後、立石は1年春からベンチ入り

早くもその打撃センスはリーグ内で注目を集め、2年春には東京新大学野球リーグで打率.486、本塁打5本の圧倒的成績を残して三冠王を獲得。以降、大学野球界屈指のスラッガーとして名を轟かせた

また、3年秋には主将としてチームを優勝へ導き、精神面でもリーダーシップを発揮。まさに「打って、引っ張る」存在である。

4. 大学日本代表としての挑戦

大学日本代表にも選出され、国際大会に出場。木製バットへの適応や外国人投手の速球への対応など、プロへの課題を実感した大会でもあった。

打撃面では苦戦もあったが、その経験は彼を一段階成長させた。立石は試合後、「悔しさがあった分、また強くなれる」と語り、常に前を向き続けている。

5. ドラフト2025――注目の的

プロ球団のスカウトは口をそろえて言う。「右の長距離砲として即戦力になりうる」

立石は2025年ドラフトで複数球団が1位指名候補に挙げ、最終的に阪神タイガースが交渉権を獲得した。

「チームを勝たせられる打者になりたい」。会見での言葉には、覚悟と冷静さが滲んでいた。プロの舞台でも、大学時代と同じように結果で周囲を納得させるつもりだ。

6. 選手としての特徴と評価

立石の最大の武器は、広角に強い打球を飛ばせる打撃力。

インコースをさばく速さ、アウトローを逆方向へ運ぶ柔軟性は大学トップクラス。打球速度の平均もプロ基準に近いとされる。

また、三塁・二塁をこなせる守備力も評価されており、複数ポジションを担えるユーティリティ性も魅力だ。

一方で、課題は変化球への対応。大学日本代表での打撃不振は「対応力をどう磨くか」という次のステップを示している。

7. 今後の展望

右足じん帯の損傷というアクシデントを抱えたが、彼の目線はすでにプロの世界に向かっている。

阪神では、右の長距離砲として佐藤輝明に続く「次世代の主砲候補」と期待されている。守備や走塁にも磨きをかけ、総合力で勝負できる選手へと進化できるかが鍵となる。

8. 結びに

立石正広は、ただの強打者ではない。

チームを勝たせる力、リーダーとしての責任感、そして失敗を糧に成長を続ける姿勢――そのすべてが、彼を特別な存在にしている。

創価大学で築いた信念と努力の軌跡が、プロの舞台でどのような輝きを放つのか。立石の次の一振りが、また多くの人の心を震わせるに違いない。

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