夏の甲子園が終わり、球児たちの次なる舞台はプロ野球ドラフト会議。毎年この時期は「誰がプロ入りするのか」「どの球団が動くのか」と話題が尽きない。今大会で一気に評価を高めた選手、もともとスカウトの間で注目されていた逸材を改めて整理し、高校生ドラフト候補の顔ぶれを見ていこう。
目次
- 高校生投手部門の注目株
- 高校生野手部門の有力候補
- 甲子園で評価を上げたスターたち
- 地方からプロを狙う逸材
- ドラフト戦線の展望
1. 高校生投手部門の注目株
石垣 元気(健大高崎・右腕)

甲子園で最速155km/hを叩き出した世代最強右腕。直球の威力に加え、カットボールやフォークの精度も年々増しており、「高校生ナンバーワン投手」としてドラフト1位候補の大本命に躍り出た。
吉川 陽大(仙台育英・左腕)

名門を支えた安定感抜群のサウスポー。派手さはないが、制球力と変化球で勝負できる完成度は高く、即戦力型左腕として複数球団が熱視線を送る。
奥村 頼人(横浜・右腕)

強豪・横浜の右腕は常時140km/h台後半を記録し、制球力の高さも魅力。甲子園のマウンド経験値は大きく、来秋以降も伸びしろを感じさせる存在だ。
佐藤 龍月(健大高崎・右腕)

石垣とともに二枚看板を担った力投型。力強い直球で押すスタイルが魅力で、スカウトからは「素材型だが大化けの可能性あり」と評価されている。
2. 高校生野手部門の有力候補
花嶋 大和(市船橋・捕手)

攻守に存在感を示した扇の要。強肩と安定したリードはもちろん、木製バットでも対応できる打撃を見せ、捕手不足に悩む球団にとっては貴重な人材。
藤井 健翔(浦和学院・内野手)

甲子園前から注目されていた超高校級スラッガー。長打力は群を抜き、豪快な一発は観客とスカウトの目を釘付けにした。将来のクリーンアップ候補。
清水 詩太(京都国際・内野手)

木製バットでも飛距離を出せる長打力が最大の武器。勝負強いバッティングでチームを支え、プロの舞台でも長距離砲として期待される。
今岡 拓夢(神村学園・内野手)

九州を代表する強打者。力強いスイングから生まれる打球速度は圧巻で、守備位置を固定できればさらに評価を高めるだろう。
田島 蓮夢(花咲徳栄・外野手)

左の巧打者として全国的な評価を受ける存在。広角に打ち分ける技術に加え、俊足と堅実な守備も魅力で「万能型外野手」として注目される。
阿部 葉太(横浜・外野手)

しぶとい打撃と高い打率を誇る外野手。得点力の高い打線を支える存在で、プロでも1・2番タイプとしての起用が期待されている。
3. 甲子園で評価を上げたスターたち
石垣元気や花嶋大和のように、甲子園で強烈なインパクトを残した選手は一気に順位を押し上げた。スカウトの「評価が固まった選手」と「さらに見てみたい選手」とに分かれるのも、この時期ならではの光景だ。
4. 地方からプロを狙う逸材
甲子園出場は逃したが、地方大会や春から注目されていた選手も多い。藤井健翔や清水詩太のように、全国区でなくとも打撃力や潜在能力で上位候補に浮上する選手は珍しくない。
5. ドラフト戦線の展望
今年の高校生は「投手の石垣・野手の藤井」という二大巨頭を中心に構図が描かれている。即戦力を狙う球団は石垣へ集中し、将来性を見据える球団はスラッガーや捕手へ流れる可能性が高い。例年以上に上位指名の競合が予想される今年のドラフト。秋までの公式戦が、最終的な順位を決定づける大事な舞台となるだろう。
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