――第107回全国高校野球選手権大会・第10日(8月15日)
目次
- 明日の試合スケジュール
- 第1試合:花巻東 vs 東洋大姫路 ― 東北王者と地元兵庫の意地
- 第2試合:西日本短大付 vs 聖隷クリストファー ― 怪力打者と技巧派右腕の対決
- 第3試合:佐賀北 vs 明豊 ― 九州対決の鍵を握る守備と一発
- 第4試合:県岐阜商 vs 東海大熊本星翔 ― 名門と初出場校の激突
- 注目の一日を楽しむための視点
1. 明日の試合スケジュール
第10日は2回戦4試合。東北、近畿、九州、中部と全国各地からの強豪が顔を揃える。どのカードも力の差は僅かで、一球一打が試合の流れを左右する緊迫感が漂う。
- 第1試合(8:00)花巻東(岩手) vs 東洋大姫路(兵庫)
- 第2試合(10:30)西日本短大付(福岡) vs 聖隷クリストファー(静岡)
- 第3試合(13:00)佐賀北(佐賀) vs 明豊(大分)
- 第4試合(15:30)県岐阜商(岐阜) vs 東海大熊本星翔(熊本)
2. 第1試合:花巻東 vs 東洋大姫路 ― 東北王者と地元兵庫の意地

花巻東は1年生の戸倉が今大会初登場。フレッシュなバットワークと勝負度胸がどこまで通用するかが焦点だ。佐々木麟太郎ら多くの強打者を輩出してきた同校だけに、若き新星の登場は全国の野球ファンの視線を集める。
迎え撃つ東洋大姫路は、最速147km/h右腕・阪下漣が大黒柱。抜群の制球力と多彩な変化球を操り、春からさらに進化を遂げた。地元兵庫の声援を背に、序盤から主導権を握れるかがカギとなる。
3. 第2試合:西日本短大付 vs 聖隷クリストファー ― 怪力打者と技巧派右腕の対決

西日本短大付の佐藤仁は、高校通算本塁打を重ねてきた怪力の持ち主。長打力だけでなく、状況に応じた打撃もできるクレバーさを持ち合わせる。
対する聖隷クリストファーの2年生右腕・高部陸は、初戦で強打の明秀日立打線を1失点完投。140km/h台の速球とカットボール、スライダー、カーブを自在に織り交ぜ、打者のタイミングを外す投球術が光る。
この試合は「長打か、緩急か」のシーソーゲームになりそうだ。
4. 第3試合:佐賀北 vs 明豊 ― 九州対決の鍵を握る守備と一発

佐賀北は堅守を武器に、僅差の試合をものにしてきた粘り強いチーム。リードを許しても崩れない精神力は、甲子園での大舞台でも健在だ。
明豊は長打力と機動力を併せ持つ総合力型。中軸の一発が出れば一気に試合を引き寄せる力があり、序盤から攻めの姿勢を崩さないだろう。九州勢同士の意地がぶつかる熱戦は必至。
5. 第4試合:県岐阜商 vs 東海大熊本星翔 ― 名門と初出場校の激突

県岐阜商は数々の名選手を輩出してきた伝統校。投手陣の総合力と堅実な守備は、夏の大会でも安定感を誇る。
一方、東海大熊本星翔は初出場ながら勢い十分。予選から攻撃力で勝ち上がってきたチームは、大舞台でも臆せずフルスイングを貫くはずだ。歴史と勢い、どちらが勝るかは試合展開次第。
6. 注目の一日を楽しむための視点
- エースの立ち上がり:初回の投球内容が試合全体を左右する。
- 若手の躍動:1年生や2年生が流れを変える場面に期待。
- 試合中盤の駆け引き:監督采配や継投策にも注目。
明日は、ベテランの完成度と若手の勢いが交錯する4試合。特に第1・第2試合は、全国のスカウトも注視する実力派選手が多数登場する。甲子園らしい熱戦が、夏の空の下で繰り広げられるだろう。
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